単元「チームワークでカプラをつみあげろ!」に入りました。
公開日: 2016年1月28日木曜日
生活科「チームワークで カプラをつみあげろ!」
カプラをご存じですか。附属幼稚園出身の子どもたちは、幼稚園の時によく遊んでいたようです。これまでに2年1組のみんなで何度か遊びました。たまに、休み時間に触っている子どもたちもいます。カプラは1:3:15という比率でできた小さな板です。その造形素材には、次のような創作的で造形的な遊びのよさがあります。
○ 身近な建造物を見立てたり模倣したりする、日常事物とかかわる認識がある
○ 1:3:15の比率と、積み方との関係を考えることができる
○ てこの原理や重心にかかわる、バランスと積み方との関係を考えることができる
○ 全体の形態や繰り返しの模様による構成、また、カラーカプラを用いた色彩を考えることができる
このような素材のよさから、「比べる」「繰り返す」「試す」といった活動を生み出すことができるとともに,「いつもこうなる」「今度はこうなる」といった関係性や法則性を見つけていくことができます。もっとも、積木やシーソー、バランスボールといった経験があっても、バランスを保つ方法を見出すのに無意識な面が多く、結果、シーソー等で十分に遊びきっていないという実態に子どもたちがあるということが、この単元に取り組む出発点であります。なので、てこの働きや重心といった第3学年以降の理科の学習につながる体験になるだけでなく、竹馬などの日常遊び、国語の例えば説明文「自動車くらべ」の内容、さらに、算数や体育の内容と関連させて考えていける学習を展開していきます。
実は、2組、3組が先に授業を進めています。他クラスが高く積んでいる様子を何となく1組の子どもたちは知っています。
そのような中で、本単元の学習の最初に、「クラス対抗の高さ勝負がある」ことを伝えました。同時に、まだ勝負の方法はきちんと決めていないことも伝えます。これまで何度か、クラス内のグループ対抗で高さ勝負をしたことがあります。でも、今回は互いのグループがライバルなのではなく、共に有効な方法を考えていく仲間なのです。今までやっていた「一番高く積んだところが勝ち」では、協力して取り組むということが十分にできません。遊んでいる中で、「時間の途中で測ってよい。時間の終わりに崩れていてもよい」というものがすぐに出されて共有されます。そして勝負時間は15分間と決めました。さらに遊んでいく中で、としお君が「長さの合計で、クラス対抗にするといい」という意見を出します。それでやってみると、各グループが正確に長さを測れなかったり、合計に手間取ったりしました。そこでかずお君が出した意見が、「ポイント制にするといい」というものでした。とりあえず、10㎝を1ポイントでやってみると、測定や合計がスムーズにできました。
ポイント制で勝負をしていると、今度は、学級全体でカプラの数が不足しているという問題に遭遇します。カプラの「おかわり」のルールを決めても、うまく解決できません。そのときに、カプラでの構成物の底面積がとても大きいグループに着目します・・・(続く)。
※ 添付の動画は、研究発表会で発売するDVD紀要の「生活科」の一部です。
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