はじめましてねんちょうさん④

公開日: 2025年10月26日日曜日

 こんにちは。生活科の芦原です。間が空いてしまい、申し訳ありません。


前回、交流についての分からないことを2年生に聞きに行ったことで「(2年生が)していたことには意味があったのではないか?」と気付き始めた様子をお伝えしました。今回はその続きです。

最初に、2年生に聞きにいったことについて振り返りました。

T:2年生に聞いたら「教えてくれた」とか「分かった」とか振り返りに書いてあったんだけど。

CC:登下校!登下校の練習!

T:これも言ってなかった?(写真を指差す)お話とか?

CC:日直の練習!

T:これ、みんながさ、「お話ししてるんじゃないか」とか、これは「お散歩」とか「遠足」とか言っていたのが、実は、登下校の練習だったりとか朝の会とか帰りの会とかの練習をしていたんだ。

CC:そう、そう!

T:何で?

いっせい:1年生の練習。

まなみ:1年生になったときにできるように。

CC:そう!すぐできるように。

T:そのために、2年生はこうやって「年長さんが1年生になったときに、すぐにできるようにするため」に教えてくれていたということなの?じゃあ、こっちはどうなの?(遊んでいる様子の写真を示す)みんなは「ただ遊んでいる」とか言っていたけれど。

CC:違うよ、違う!仲よくなるため!

けいた:仲よくなるために遊んでいる。

まなみ:会ったら、何でも相談できることかなぁ?気楽に。分かんないことがあったら相談できるからかなぁ?


T:それ、2年生のこと?

まなみ:私もお友達の2年生がいるんですよ。知らなかったら気軽に話せないけど、知ったら気軽に話せるから、気軽に話せるためにお友達になるのかなぁ?

T:仲よくなったら、お話ししたりとか相談したりできるようになるってこと?

まなみ:うん。友達じゃなかったら、分かんないことがあっても気軽に聞けないからさ。友達に囲まれてた方がホッとする。

T:お友達いっぱいの方がいいんじゃないかってこと?

まなみ:だから、(遊びを)やってくれたのか…

せいじ:気軽ってどういうこと?

T:気軽って分かる?

けいた:分かんない。

T:簡単にみたいな感じかな?

CC:多分。

C:すぐ!

T:そうね。すぐ相談できる。だから、お友達もたくさんの方がいい?

~中略~

まなみ:1年生になったときに、なったばかりだから最初はめっちゃモヤモヤしてて。私も上の学年のお友達がいたから、その子に何でも聞けてよかったから、多分そんな風にいっぱい上の学年のお友達をつくれるために…

T:今さ、まなみさんが「めっちゃモヤモヤしてた」って。最初、小学校に入ったときにって言っていたよね?

まなみ:幼稚園だとずっと遊びだたっから(小学校では)何すればいいのかまったく分かんなくて、どこに何があるのか分かんなくて、掃除も分かんなくて、名前だけ言われても分かんなくて、それで上の学年のお友達に…

ちはる:掃除場所がどこ?とか

T:他の人はどうだった?

CC:確かに!(勉強、掃除、場所等、入学当初分からなかったことを口々に話す)

まなみ:「大丈夫だよ。2年生になったら迷子とかになんないよ」とか言われてホッとしたし、どうやったら帰れるとかも教えてくれたから、やっぱ上の学年のお友達のいた方がいいなぁって思う。

CC:あぁー

           

 まなみさんが、自分の経験から思いを語ることによって、年長さんと仲よくなる、友達になることはどういったことなのか、みんなで立ち止まることができました。その上で、年長さんといっしょに活動していく中でどんなことを大事にしたいか尋ねました。

T:みんなはこれからさ、年長さんたちと色んなことをしていくよね?みんなどんなことを大事にしたいと思ってるの?

えいた:優しくしたい!

C:優しくして、仲よくなりたい。

まなみ:私は、友達になって気軽に話せるようになる。

せいじ:年長さんが1年生になっても忘れられない思い出にしたい。

T:忘れられない思い出?

C:おー、確かに。

まなみ:大切な思い出。最後のときに泣いちゃうような。

せいじ:うれし泣き!

 

 その後、グループに分かれて「年長さんとどんなことをいっしょにするといいか」考えていきました。

 えいたさんは、これまでも「年長さんに優しくしたい」ということを言っていたのですが、今回もグループでそのことを話していました。昨年度、年長児として交流に参加したときに、トイレに行っている間に1年生がいなくなってしまい心細い思いをしたようです。だから「年長さんが、トイレに行っているときや靴を履くときも待ってあげる。」と考えていました。「何をするか」までは行きつかなかったのですが「優しくする」ことは絶対に欠かせないようでした。

 ひろしさんは「年長さんみんなが楽しめる遊びをしたい」と考えていました。グループでの話し合いがうまくいかなかったこともあり、その時間で結論はできなかったようですが、「年長さんみんな」という点を重視していました。

 一部の子どもたちは自分がやりたい遊びを考えており、子どもたち全員が年長児のことを考えられていたわけではありませんが、1年生という発達段階から当然かと思います。しかし、2年生が去年交流でしていたことの意味や大事にしていたことを確認した上で、「自分たちはどうするか」考えたことによって、年長児に対する意識が働きだしたように感じました。








 














  • ?±??G???g???[?d????u?b?N?}?[?N???A

0 件のコメント :

コメントを投稿