だいず大プロジェクト⑪~少ない大豆…何を作ろう?~

公開日: 2024年3月27日水曜日

  こんにちは。生活科の芦原です。今年度も残り少しとなりました。


 前回、大豆を加工されている方からお返事をいただき、努力や工夫について改めて考えたことをお伝えしました。今回は「自分達が育てた大豆を使って何を作るか」についてお伝えします。

 話がさかのぼりますが、7月の頭から栽培していた大豆は冬に収穫を行いました。しかし、収穫できたのは約380グラムでした。実際はそれより多くの大豆がとれたのですが、皺が寄っていたり変色していたりする大豆がほとんどでした。選別して比較的きれいなものを残した結果、400グラムに満たないという状況でした。子ども達からは「もっといっぱい取れると思っていたのに…」「虫に食べられているのがめっちゃあった。めっちゃ真っ黒でびっくり。(量が少なくて)ちょっと寂しい」「あまりお世話をしていないときがあったから…」と、虫に食べられて残念がる声やこれまでの世話の仕方や収穫の時期、薬剤の使い方などを後悔する声が聞かれました。


         収穫した大豆。売られているものと比べると色やつやが違います。

 改めて調べたところ、カミキリムシ、カメムシ、アブラムシ、蛾、などなど様々な種類の虫が大豆を食べることが分かりました。多くの子どもが「食べられて嫌だ」「虫のことが嫌いになりそう」と言っていました。そんな中、みつきさんが振り返りでこのように書いていました。

 いろいろな虫にたべられているときづきました。だけど、虫もいのちがあるからだいずをたべているとおもいます。だいずをそだてるのは、やっぱりむずかしいなとおもいました。

 「大豆が虫に食べられて悲しい」と思う反面、虫も生きるために食べており仕方がないということにまで目を向けていました。また、他の子ども達からも(以前育てたことのあるアサガオと比較しながら)「アサガオと違って難しい」「花(アサガオ)と食べ物(大豆)では全然違う」といった発言が聞かれました。

 

 当初から子ども達は「自分達で育てた大豆を食べたい」という思いをもち続けていました。みんなで「大豆博士になる」ことを目標としており、そのために自分たちで育てる、見たり聞いたりして知る、考える、作る、食べるという色々な経験をすることが必要だと考えていました。収穫した大豆が少ないことは仕方がないので、「少ない大豆を36人でどう食べるか」がテーマとなりました。

 本やタブレットを使いながら、何がいいか、どんなものなら作れそうかそれぞれ調べていきました。「醤油は、短くても熟成に半年はかかるから、間に合わない。1年生が終わっちゃう」「味噌は作ったことがあるからできるかも。でも熟成の期間が問題かな」「きなこは簡単そうだけど、それって料理になるのかな…」と、考えを出し合っていました。

 みんなで考えた結果…「おからドーナツきなこがけ」を作ることになりました。以前、豆腐を製造されている後藤さんに来ていただいたとき、豆腐を作る過程で「豆乳とおからに分かれる」ことを知りました。そこで「おからも食べてみたいし豆乳も飲んでみたい!」ということになりました。また、きなこそのものだけでは「簡単すぎる」「料理じゃない」という意見もあったので、「おからドーナツにかける」ことで、きなこを使うことにしました。

 6月に行った味噌づくりについて、子ども達は「用意してもらったものを使ったから、『自分たちで作った』とは言えない。最後の仕上げをしただけ」と捉えていました。そのため、今回は「自分たちでするんだ」という強い気持ちをもっているようでした。

 次回へ続きます。


 

 

 

 

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