ねんちょうさんとなかよし大さくせん~もうすぐ2ねんせい⑧~
公開日: 2025年3月30日日曜日
こんにちは。生活科の芦原です。すっかり間が空いてしまい、申し訳ありません。
前回、年長さんに対して「困らないでほしい」「小学校をたのしんでほしい」という思いがあり、それらを基に伝えたいことを考えているということをお伝えしました。今回は、実際に年長さんに会ったときの様子についてお伝えします。
「伝えたいことが伝わらなかった」という反省から、子どもたちは「今度こそは伝えなくては!」と張り切っていました。そこで、本時のめあては「ねんちょうさんをもっとわくわくにしよう!」ということになりました。
タブレットで写真や動画を見せたり、実物を使ったり、実際に年長さんにやってもらったり…何とかして伝えようとする姿がありました。例えば、れいなさんのグループでは、年長さんのかいとくんに「辛いものが苦手だから、カレーが心配」と言われ、「大丈夫だよ。給食のカレーはそんなに辛くないよ。それに牛乳と一緒に食べると大丈夫だよ。」と、自分の経験を基に話していました。
そんな中、ゆいなさんは「給食のことを伝えたい」と考えていました。(実は、ペアのこうたさんが欠席で、ゆいなさんが一人で伝えることになっていました。)前回の交流で、同じグループのまりのちゃんが「ハンバーグと牛乳が嫌い」と言っていたこと、ふくとしくんは「サラダが嫌い」と言っていたことが引っかかっていたようでした。以前、ゆいなさんに「何で給食のことを伝えたいの?」と尋ねたところ、
「(苦手な物を)減らしてもいいんだけど、減らしてもいいんだけど…1年生が終わりそうなときにも減らすのは違うっていうか…」と話しました。ゆいなさん自身、給食は入学してから1度も残したことがないのですが、実は家でサラダを食べる練習をするなど努力をしていました。また、給食では牛乳と野菜が出ない日はないので、毎日出るものを嫌っている二人のことを心配していたようです。
だからこそ「給食のことを伝えたい!」という思いをもって臨んだゆいなさんでしたが…年長さん2人は、まずタブレットがないことにがっくりしたようです(「タブレットはそこ(保管庫)にあるけれど、使わないよ」と、ゆいなさんが言ったみたいです)給食のことを伝えようとするも、2人の気分は乗らずなかなか進んでいませんでした。(私がゆいなさんたちのグループを見たときには、ふくとしくんが献立表のサラダ類を指しながら、「嫌い、嫌い、嫌い…」と数えているところでした)
その後、しんや先生が声をかけ、ゆいなさんが国語の教科書を読み聞かせしたり算数ボックスの中身を見せたりしたことで、2人の気分は持ち直したようでした。
授業の最後に、年長さんは年長さん、1年生は1年生で集まり、グループでの活動の様子について話しました。子どもたちの反応としては「前よりも伝えられた!分かってもらえた!」というものが多くありました。しかし「もっと伝えたい、もっと聞きたい」という思いももっていました。
T:ちょっとね、先生気になったんだけど、ゆいなさんどうだった?
ゆいな:最初、まりのちゃんは「給食当番のエプロンに着替えてみたい」って言ってたけれど、(エプロンを)持って行ったら「やっぱりいい」って言って…それで、給食の献立メニューを見せたら、「やりたい」って、「やりたい」と「やりたくない」の繰り返しになった。
T:そうだったんだ。「やりたい」と「やりたくない」の繰り返し…あとさ、献立の野菜が何とかって言ってなかった?
ゆいな:ふくとしくんは野菜が嫌いで、なんか、献立メニューのサラダばっかりていうかサラダが結構載ってたから、「サラダが全部嫌い」って…
T:サラダが全部嫌い。
CC:えぇー!!
C:私もキャベツ嫌いだったけれど、今は食べられる。
まゆこ:なんか、(同じグループの)せりなちゃんは前は(苦手なのが)キャベツだけだったのに、今は1個増えてた。
T:え、ってことは、ゆいなさん、それはわくわくじゃなくて、そのまんまの感じ?
ゆいな:そのまんまっていうか、なんか…そのまんま…
T:そっか、わくわくじゃなくて「全部嫌い」って言われちゃったんだ。
今日、うまくいってよかったというところもあれば、ちょっとまだ解決できてないっていうか「うーん」のところもあるんだ。
CC:まだ、うまくいってないところもある。
そんなやりとりがありました。
一方の年長さんからは「もっと知りたいことがある」という話や「苦手な牛乳が飲めるように、家でも練習を頑張る」ということが出ました。
前回よりうまくいった!と手ごたえを感じている子どもたちが多くいるようでした。けれども、まだ、伝えたいや聞いてみたいことがある。そんな時間となりました。
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