はじめましてねんちょうさん⑥

公開日： 2025年12月16日火曜日

 こんにちは。生活科の芦原です。

　前回、年長さんとの出会いに向けて準備を進めていく子どもたちの様子についてお伝えしました。今回は、実際に出会ったときの様子についてお伝えしたいと思います。

　子どもたちは、年長さんに会えることをとても楽しみにしていました。

　今回は初めてということで、最初にみんなで体を動かしたりゲームをしたりして緊張を解いた後、各グループに分かれて活動しました。（今年度の年長さんは２４人と少ないため、年長さんが２人・１年生が３人のグループをつくりました。）

　全体で遊ぶ場面では、自分から年長さんに声をかけている子どもたちもいれば、仲のよい友達と離れない子どもの姿もありました。（中には１年生だけのグループもありました。）「年長さんと仲よくなりたい」と思っているものの、いざ年長さんを目の前にすると恥ずかしさが先に立ってしまうのかもしれません。

　

　グループでの活動では、子どもたちが考えてきた遊びをする様子が見られました。魚釣りゲームをしたり、迷路をしたり、外に出て虫取りをしたりしていました。魚釣りゲームを用意していたまさとさんたちのグループは、年長さんに好評のようでした。一方、その隣のひろしさんたちのグループは、紙コップの的あて（紙コップを積み上げた的を狙って当てる）をしていたのですが、崩れた紙コップを積み上げることに一生懸命の様子でした。年長さんが盛り上がっている、他のグループのえみりさんから「どう？楽しんでる？」と聞かれたときも「うーん、あんまり…」と、ひろしさんは浮かない表情をしていました。

　

　また、入口付近には、一人ベンチに座っている年長のこうしさんがいました。「どうしたの？」と、私が声をかけると「みんな虫取りに行ってるんだけど、ぼくは虫が苦手だから中で待ってる。」と、返ってきました。どうやら、こうしさんのグループでは虫取りをすることになったのですが、虫が苦手なこうしさんだけが部屋に残り、他のみんなは外に出てしまったようでした。

　

　その日の振り返りでは、こうしさんと同じグループのいっせいさんが「ねんちょうさんがいやなおもいをした」と、ノートに書いていました。虫取りに出かけたいっせいさんですが、こうしさんを部屋の中に残してしまったことが気になっていたようです。

　楽しむ子どもたちの姿も見られたのですが、年長さん・１年生双方に気になる姿もあった初回となりました。