ねんちょうさんとなかよし大さくせん!~もうすぐ2ねんせい~④

公開日: 2025年2月9日日曜日

  こんにちは。生活科の芦原です。

 前回、4月に入学を控えている年長さんが、小学校に対してどのように感じているか確かめるために、準備を進めていったことをお伝えしました。今回は、その続きからお伝えします。

 グループで話した子どもたちは、必要な写真を撮影して集めていきました。てるたさんは「先生、こんなに撮ったー!」と言って数え切れないほどの写真を嬉しそうに見せてきました。「え!そんなに年長さんに伝えられる?」と、私が驚くと「そっか~」と頭を抱えていましたが、それほど、年長さんに聞きたいことや伝えたいことがあったのだと思います。

 当日は、年長さんと1ヵ月以上ぶりの再会ということで、前々から子どもたちは楽しみにしていました。(その間、私は年長さんの活動を見に行ったり、幼稚園の研究発表会に参加したりしていたので、子どもたちから「ずるーい、ずるーい!」と言われていました)

 事前に、子どもたちには、もし年長さんが気になることがあって「ここに行きたい」「これやりたい」などと言った場合には、他のクラスに迷惑にならなければ構わないということを伝えておきました。

 そして、グループに分かれて写真を見せながら説明したり尋ねたりしていきました。

 ゆいとさんとひなこさんのグループは、写真を見せるだけではなく、掃除道具入れからほうきを出してきて年長さんに実際に掃いてもらっていました。

 写真の中に運動場で体育(縄跳び)をしている様子や昼休みや休み時間に子どもたちが外で遊んでいる様子があったからか、しばらく経つとみんな運動場に出ていきました。外に出て、幼稚園にはない遊具で遊ぶ姿や縄跳びにチャレンジする姿がありました。中には、遊ぶことに夢中になっているグループもありました。教室に戻ってから、「まだ聞きたいことがあった」という子どもたちが多かったので、再度、時間を取りました。

 年長さんが帰った後、子どもたちにどうだったか尋ねてみると、給食に関する心配事や勘違いが多く出ました。一方で「あまり聞けなかった」「もっと聞きたかった」という声が挙がりました。中でも、ゆきなさんは「(年長さんは)隠してる」と不満気でした。「隠してるってどういうことなの?」と尋ねると、「思っていることがあるはずなのに、それを隠して教えてくれない」といったことでした。ゆきなさんは、年長さんたちの反応がなかったことに納得がいかない様子でした。

 その日の振り返りを書いたノートには、約4分の1の子どもたちが「あまり聞けなかった」「あまり分からなかった」「年長さんが話してくれなくて困った」ということを書いていました。また、あいりさんは、グループの年長さんが発言した「学校のことを知ってわくわくになってきた」ということに対して「本物なの?」と疑っているようでした。あいりさんとしては、「色んな授業もあるし、色んな場所があることを教えたい」と考えていたため、「(わくわくになるには)まだ足りないはずだ」と捉えていたようです。

 年長さんに対して「まだまだ聞きたいし、知りたい」そして「小学校のことをたくさん教えたい」と、考えているようでした。







 

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